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メレとチャント

https://www.nps.gov/havo/learn/news/sched06292017.htm

メレ、チャントとは

ダンスは音楽に合わせて踊ることが基本です。フラダンスも他のダンスと同じように音楽に合わせてダンスを踊るのですが、フラダンスの場合は音楽だけではなく詩にも合わせて踊ります。これこそがフラダンスの大きな特徴の一つです。

「チャント」とは英語で詠唱(節をつけて歌をうたうこと。祈りや呪文などを唱えること)ことで、「メレ」とはハワイ語でチャント、歌、詩を意味する言葉です。

フラダンスは、文字を持たなかった時代に、神への信仰や伝承を踊ることによって後世に伝えてきました。「フラ」という言葉が、ダンスだけではなく、その歌と音楽を全て合わせたものを指しているのはそのような歴史的な背景があります。フラダンスでは、本来踊ることが重要なのではなく伝えることに重きを置いてきたのです。

フラダンス界では有名である人間国宝のジョージ・ナオペは、3歳からフラダンスを始めて、12歳までの9年間は、チャンティングだけをしていたと言われています。

メレやチャンティングを学ぶことで、フラをよりよく理解することができるようになります。フラダンスで最近伸び悩んでいる方やうまく踊れない方は、一度、初心に戻ってメレやチャンティングをしっかり理解してみると良いかもしれません。

メレの種類

古典フラのメレはいくつかあり、楽器の伴奏によって分けられています。メレの中には元の言葉の意味とは別にある隠れされた意味が存在します。

  • アーイナ:島々の歌
  • カ・イ:歌い手が入場する前の歌
  • ホ・イ:退場するときの歌
  • フラ:踊りの歌
  • ホ・オイポイポ:恋愛の歌
  • イポ:愛する者へ捧げる歌
  • イノア:人物の歌
  • クーオー:祈り・歓びの歌
  • パー・アニ:祈りの歌
  • カニカウ:追悼歌
  • ワヒ・パナ:(特定の)土地の歌

昔は、首長などの高貴な人たちに関係のある歌詞しか作ることが出来ませんでした。それを別の言葉で「カオナ」と呼ばれ、当事者でしかわからない秘密のカオナもあります。分かっているカオナには、雨や滝という意味のあるメレをカオナでは「愛」という意味が隠されています。

メレ頻出単語

フラソングで頻出の多い語句をご紹介します。上記にも書いた単語も出てきますので注目してみてください。

  • アロハ(Aloha):愛という意味があり、よく挨拶をする際に利用されることが多い語句です。
  • マハロ(mahalo):ありがという意味になり、こちらの言葉もよく耳にするのではないでしょうか。
  • アイナ(aina):土地(アーイナ)という意味があり、食べるという意味の「アイ(Ai)」の複数形で食事という意味にもなります。ハワイアンには食料を手に入れる場所が土地という考えを持っていました。
  • イノア(inoa):名前という意味があります。
  • ラー(la):太陽
  • カイ(kai):海
  • クァヒィウィ(kuahiwi):山(高い丘
  • マウナ(mauna):山(山岳地帯)
  • オエ(oe):あなたという意味があり、アロハ・オエ(Aloha・oe)というメレには「あなたに愛を」という意味が綴られています。こちらの歌には、ハワイ王国第8代目女王のリリウオカラニに作られました。

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