メリー・モナークとミス・アロハ・フラについて知りたい!

2006年、映画「フラガール」で脚光を浴びたフラダンス。その映画でのゆったりとした動きは女性のしなやかさを際立て、その魅力に惹かれた人も多いことでしょう。そんなフラダンスの中でも今回は本場ハワイでの大会の中で最高峰のメリー・モナーク・フェスティバルの内容、その中でも輝かしい称号であるミス・アロハ・フラ、そのダンスの内容と日本で見れる講演についてまとめました。

そもそもメリー・モナーク・フェスティバルって何?

メリー・モナーク・フェスティバルとは、ハワイ州ハワイ島の沿岸部の都市ヒロで毎年開催されるお祭りで、フラ音楽・ダンスを中心としてパレードやミュージカルなどもあり街全体がお祭りムードとなります。この祭りの名前の由来は、キリスト教の宣教師が禁止としたフラを復活させたカラカウア王を記念にしたもので、この王様の呼び名が「メリー・モナーク(陽気な君主)」だったことからです。

このお祭りは、たくさんあるフラの競技会の中でも最も歴史が古い上に、規模も最大で、フラダンスの最高峰の舞台と言われています。お祭りの開催期間は復活祭の日であるイースターサンデーから1週間、そのうちメインとなるフラダンスの大会は前夜祭を含め4日間です。競技内容は、木曜がミス・アロハ・フラ競技、金曜が団体カヒコ競技、土曜が団体アウアナ競技となっています。

ではこの競技内容の詳細はどのようなものなのでしょうか。まず、ミス・アロハ・フラ競技は女性ソロのフラダンスで、優勝者であるミス・アロハ・フラを選びます。各フラダンスの教室(ハーラウ)の中で選ばれた代表で、出場条件として年齢は18から25歳で、未婚・子供を持たないことです。

最初にカヒコ部門(古典のフラダンス)、次にアウアナ部門(モダンのフラダンス)を踊り、その総合点数が一番高い人がミス・アロハ・フラに輝きます。団体カヒコ競技は、古典フラで男女それぞれのグループがランダムに出場して踊ります。1チームの制限時間は7分で、時間の中で4つのパートに分けて構成されています。

それが、詠唱のオリ、入場曲のカイ、演舞曲のメレ、退場曲のホイです。打楽器やひとの声や体の部位を使って音を奏で、申請で伝統的なフラダンスを観ることができます。団体アウアナ競技は、団体カヒコ競技と同じ順番でステージに立ち、モダンのフラダンスを踊ります。音楽・歌ともに生演奏です。

団体カヒコ部門と同じく制限時間は7分、構成は3つのパートで、入場曲のカイ、演舞曲のメレ、退場曲のホイです。そして、これらが終わったあと、団体部門でのそれぞれの入賞グループ発表へと移ります。

女性ソロにも団体にもあるカヒコとアウアナ

(メリー・モナーク・フェスティバルでのアウアナのダンス)

ミス・アロハ・フラ競技でも団体でも、カヒコ(古典)とアウアナ(モダン)の2つに分かれています。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。順は逆になってしまうのですが、先にアウアナ(モダン)について紹介します。

日本で踊られているほとんどがこのアウアナというモダンのフラダンスとなっています。ハワイ語でアウアナ(Auana)には「漂う・彷徨う」「正しい道をそれる」という意味を持っていて、私達の理解しているモダンとは少し異なります。アウアナは19世紀以降のアメリカの音楽から強く影響を受けており、この要素を取り入れた新しい形式のフラダンスとなっています。ハワイアンミュージックは癒やされるなあ、と感じるのもこちらの方です。レパートリーは固定されてはいないので新しい音楽も作られています。

服装は鮮やかな色のドレスを身に着けたり、髪に花を付けたりし、お客様や家族、先生、友人などに感謝の気持ちを込めて表情豊かに踊ります。特に笑顔が多く見受けられます。

(メリー・モナーク・フェスティバルにおけるカヒコのダンス)

次にカヒコ(古典)です。アウアナ(モダン)とは全く違う要素で構成されており、日本ではあまり見受けることがありません。カヒコ(Kahiko)はハワイ語で「古代の」「古い」という意味を持っており、その訳の通り、古典的・宗教的なフラダンスとなっています。

もともと、王族や神に捧げるためだったり戦いの勝利を願って踊られたりしていました。そのため、衣装は無地か幾何学模様と地味なものになっており、イメージとしては紀元が始まってすぐくらいの服装です。表情は、神前に奉納するフラダンスなので真剣なものが多いです。ただ、セクシャルさを含むような内容は意味有りげな笑みで踊ることはあります。このような歴史的な背景があるカヒコ(古典)は、ハワイではアウアナより先に習うことが根付いているのに、なぜ日本に広まらないのでしょうか。それは、色んな事情が絡んでいます。

カヒコ(古典)は、そもそもクム(先生)がイプヘケと呼ばれるひょうたんの楽器によるビートとチャント(詠唱)に合わせて踊ります。このイプヘケは、ステップによって叩き方が違うので習得が大変なのです。そして、カヒコ(古典)の歌詞も詠唱の仕方も一般には出ていないため、鍛錬を積む自体が困難です。

どうやったら見れるの?

メリー・モナーク・フェスティバルのフラ大会を楽しむ方法は4つあります。まず一つ目が、現地会場を訪れることです。しかし、これはかなり困難を極めることとなります。会場はホオルル公園のイーディス・カナカオレ多目的スタジアムというところなのですが、席数は4200席で、うち半分が出場チームとその身内で埋め尽くされ、残りの半分が一般客で抽選応募で当たった人のみとなっています。そのため、個人で応募当選するか、業者がチケットを確保しツアーを企画しているところに参加するという二つの方法しかありません。

年々応募者数は増えていることもあり、チケットを手に入れること自体が非常に難しくなっています。もし当選したとしても、4から6時間もの間の吹き抜けの建物の寒さや、冷たく硬い椅子に座っての観戦は体力的な問題があります。しかし、最高峰の大会で、ダンサーの身につけている草花の香りや現地ならではの一体感、熱気などを一度体験してみたいということはフラダンサーたちの夢ですよね。

観る方法の二つ目ですが、ハワイの地元テレビでの生中継でも観れます。メリー・モナーク・フェスティバルはハワイの地元局のKFVEが放送しています。ダンサーのパフォーマンスの他にも、ショートドキュメンタリーを事前に制作しているので、より感動できるのではないでしょうか。

また、カメラのズームのおかげで、ダンサーの表情や衣装の細かいところまで観ることができます。三つ目に、インターネットのストリーミング放送を観ることです。KFVEはインターネットでライブ中継を行っていますので、インターネットさえつながれば世界中どこにいても観ることができます。四つ目に、DVDで観ることです。DVDは毎年販売されています。

テレビ局での中継は英語のみですが、こちらは日本語のブックレットが付いているので英語が苦手な方でも気軽に観ることができます。現地の会場で販売していた大会プログラム内容を翻訳しているので安心です。また、曲の意味を理解しながら見れるのも嬉しいポイントです。

他に何か観る方法はないの?

(ナヒヴァ2014の様子)

メリー・モナーク・フェスティバルはいけないけど、実際に自分の目で見てみたい、そのような方に朗報です。ハワイを代表するイベントである「メリー・モナーク・フェスティバル」と「ナ・ホク・ハノハノ・アワーズ」での入賞者だけが来日・公演という公認イベントがあります。イベント名は「ナ・ヒヴァヒヴァ・ハワイ」略して「ナヒヴァ」。ナ・ホク・ハノハノ・アワーズは、ハワイ版グラミー賞と言われている祭典です。

メリー・モナーク・フェスティバルからは、ミス・アロハ・フラはもちろんのこと、団体競技での入賞者などと、ナ・ホク・ハノハノ・アワーズからの出演者含めて総勢百数十名の名実ともにトップクラスの出演者によって、ハワイアンミュージックとフラダンスが融合され、華麗なる共演がされるのです。ハワイアンミュージックファンやフラダンサーとしては見逃せないイベントです。

また、このイベントでの注目ポイントは、パフォーマンスはさることながら、オフショットが見れるところも魅力の一つではないでしょうか。特にSNSには出演者同士での写真や貴重なオフショットがあったり、関連グッズが掲載されていたりと、より楽しめる要素が盛り沢山です。

また、ハワイに関連する掲載記事もあるので文化・歴史をより深く知ることができ、今までよりも深い理解をしながらフラダンスを観ることができるのではないでしょうか。特にカヒコ(古典)は文化的・宗教的な要素があるので見て楽しむのはもとより、歴史的な理解があるとより深い意味合いがわかるのではないでしょうか。これからもナヒヴァは注目です。

まとめ

フラダンス

いかがでしたでしょうか。メリー・モナーク・フェスティバルを中心にまとめて紹介させていただきました。フラダンスにあまり触れたことのない人にとっては、日本でのフラダンス文化の知られ方とハワイでのフラダンス文化とでは差が大きく感じたのではないでしょうか。

フラダンスは女性がするものと思われがちですが、ルーツを辿っていくと男性から始まっているということや、ステップが様々あることなど、フラダンスの魅力は知れば知るほどより深い理解が必要になってきます。

また、最高峰と言われるメリー・モナーク・フェスティバル、この大会の模様は一度見てみるとフラダンスに対する見方が変わります。フラダンスに人生をかけているのだろうとひしひしと感じるほどの洗練されたダンスは練習の賜物なのでしょう。踊っている時の笑顔は人々を魅了します。ぜひ、一度ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

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