古典フラってどんなの?古典フラであるカヒコをご紹介!

フラには、古典フラと現代フラがあるのはご存知でしょうか?古典フラは「カヒコ」と呼ばれ、現代フラは「アウアナ」と呼ばれており、この2つに大きく分けられています。映画やショーなどで見るフラダンスは現代フラの方で、よく親しまれています。しかしハワイが発祥のフラは古典フラであるカヒコから始まっています。今回はその古典フラについてご紹介していきます。

フラとは?

日本ではよく「フラダンス」という名前で知れ渡っていますが、このフラ」という言葉は、演奏、詠唱、歌、ダンスを全て包括します。つまり、フラダンスは「ダンスダンス」という意味になってしまいますので、教室などではフラだけで言われることがほとんどです。

フラ」と呼ばれるようになったのは19世気に入ってからで、以前は「Ha’a(ハアア)」と呼ばれていました。また、ハワイの伝統的な民族舞踊で長い歴史があります。ミッドウェー諸島とニュージーランドとイースター島を結んだ地域の総称をポリネシアと呼び、その中にハワイも含まれています。フラの起源には諸説ありますが、フラの女神ともされているラカ(Laka)がモロカイ島の聖地カアナで生まれたとされています。

伝承として、火の神であるペレの怒りを鎮めるために妹のヒイアカ(Hi’iaka)が踊ったとされるダンスであるともされています。昔、ポリネシアには言葉というものがなく、大切なことは祈りに込めて伝えるためにフラを誕生させたという説もあります。

その当時精霊が全てのものに宿るとされており、神や自然に対して感謝の気持ちや祈りを大切にしていました。

文字のない時代であったためフラの起源ははっきりと分かっていませんが、ポリネシア人が歌舞音曲であるフラをハワイに持ってきて、ハワイ人がマルキーズ諸島やタヒチから渡来したことは事実です。

その後、フラが禁止された時期が存在しました。1778年にイギリスの海洋探検家であったジェームズ・クック(キャプテン・クック)がハワイ諸島を発見し、それから42年後の1820年にアメリカの宣教師たちがやって来てフラを見て低俗な踊りと考え禁止しました。

54年も公式には踊られずに禁止されていたフラは、1874年にハワイの第7代国王であったデイヴィッド・カラカウア大王の功績より復活を遂げます。

カラカウア王が王位に就いたときに、祝いの踊りとして復活させることが出来ました。

以前のフラでは、男性はマロと言われるふんどしだけで、女性はタパと言われる桑の木の皮から作られた腰ミノを付けて踊っていましたが、この時の衣装では男性はズボン、女性はスカートを履いて踊らせました。

カラカウア王は旅行好きで、フラをお祭りなどで躍らせることを取り入れたりしたため、陽気な王様という意味のあるメリーモナークと呼ばれるようになりました。

その名前が入った「メリー・モナーク・フェスティバル」が現在でも開催され、多くのフラダンサーによって賑わっています。さらに、カラカウア王は日本に歴史上初めて訪れた人となっています。

日本にもフラが流行ったのはカラカウア王のおかげかもしれません。日本でこれほどまでに注目を集めたのは、2006年に公開された「フラガール」という映画がきっかけです。福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズの誕生と成功までの実話を辿った映画で、フラは映画の一大要素です。

古典フラ「カヒコ」について

(メリーモナーク2006での様子)

フラには大きく分けて古典フラである「カヒコ」と現代フラである「アウアナ」の2種類に分けられます。カラカウア王が復活させたのはアウアナの方ですが、フラの歴史ではカヒコが元々のフラです。

まずは古典フラの「カヒコ」について書いていこうと思います。カヒコとは、ハワイ語で「古い・はるか昔の」という意味があり、宗教的行為でマラエに奉納されていることもあります。古典フラでは楽器を使い衣装を着ますが現代フラと違います。神や王族に捧げたり、自然を称える踊りや歌が特徴的です。

女性の衣装であっても無地が多く、女タパを使ったものを腰に巻きつけ、男性はタパをふんどしのように着て踊ります。カヒコでは踊る際は貴金属などの装飾品は全て身に着けてはいけないことになっています。その他にもティーリーフスカートという物を身にまといます。

ティーはハワイで身近に生えている細長い葉っぱの植物で、これらは自分で作ることを基本としています。マナと呼ばれる霊の力を引き出すために、自身の手で作ることを大切にする考えがあります。レイクペエ(Lei Kupee)と呼ばれるアクセサリーにはシダの葉を使うことが多く、原則として手足と同じものを身につけるという決まりがあります。歌を「メレ」、詠唱を「オリ」とよんでいます。

先程も書いたように神や王族に捧げることが多かったため、踊り手には修行や訓練を行った男性のみが選ばれていました。今では女性でも踊ることが出来ますが、はるか昔では男性しか踊ることが出来なかったとされています。

カヒコの楽器にはパフ(ドラム)やイプ・ヘケという瓢箪の形をしている打楽器を使います。パフは古代ハワイの指導者であるアリィの家系の人がタヒチに持ち込んだとされているパフ・ヘイアウが原型とされています。

イプと呼ばれるフラの伴奏に使われる楽器で、イプ・ヘケという瓢箪の中身を取り出し2つ重ねたもので底を床に打ち付けて音を出すか、手で叩いて音を出すという方法で使用されます。

その他にも、小石を使ったイリイリや殻と種を使用したウリウリなどもあります。そしてメレと呼ばれる歌とチャントという詠唱に合わせて成り立ちます。

現代フラ「アウアナ」について

(メリーモナーク2009での様子)

日本の映画の「フラガール」や「リロ&スティッチ」で使われたフラはこちらの現代フラになります。アウアナ(Auana)の意味には、解き放たれたや新しいスタイルという意味と、漂う・迷う・さまようという2通りの意味を持ち合わせています。

現代フラの衣装には、派手めの衣服や綺麗な衣装でムームーと呼ばれるワンピースの形をしたドレスや、パウスカートとTシャツやタンクトップを合わせて着ます。パウスカートの柄や色が派手なので上に着る服の柄や色はシンプルなものにすることをおすすめします。

アウアナではハワイアンミュージックに合わせて踊るのが特徴的で、西洋音階に基づいたメレとウクレレやギターなどの、和音を出すことが出来る楽器を用いていることも古典フラとの違いです。ゆったりとした曲に合わせて手をゆらゆらさせながら踊るスタイルは優雅に見えます。

アウアナの歌には自然への感謝や男女の愛を語ったものが多く自由な動きで踊ります。

フラのメレ

古典フラのメレはいくつかあり、楽器の伴奏によって分けられています。アーイナは島々の歌、カ・イは歌い手が入場する前の歌でホ・イは退場するときの歌になっています。そして、フラが踊りの歌でありホ・オイポイポとは恋愛の歌で、イポが愛する者へ捧げる歌という意味があります。

その他には、イノアは人物の歌、クーオーは祈り・歓びの歌でパー・アニという祈りの歌もあります。カニカウの意味は追悼歌になっており、ワヒ・パナとは(特定の)土地の歌となっています。メレの中には元の言葉の意味とは別にある隠れされた意味が存在します。

昔は、首長などの高貴な人たちに関係のある歌詞しか作ることが出来ませんでした。それを別の言葉で「カオナ」と呼ばれ、当事者でしかわからない秘密のカオナもあります。分かっているカオナには、雨や滝という意味のあるメレをカオナでは「愛」という意味が隠されています。

フラソングで頻出の多い語句をご紹介します。上記にも書いた単語も出てきますので注目してみてください。

まずは、アロハ(Aloha)は愛という意味があり、よく挨拶をする際に利用されることが多い語句です。マハロ(mahalo)は、ありがという意味になり、こちらの言葉もよく耳にするのではないでしょうか。

アイナ(aina)には土地(アーイナ)という意味があり食べるという意味の「アイ(Ai)」の複数形で食事という意味にもなります。ハワイアンには食料を手に入れる場所が土地という考えを持っていました。

イノア(inoa)という単語には名前という意味があります。太陽がラー(la)となり、海はカイ(kai)、山にはクァヒィウィ(kuahiwi)という言葉で山・高い丘という意味を持つ語句とマウナ(mauna)という山・山岳地帯などの意味を持つハワイ語の2つがあります。

オエ(oe)にはあなたという意味があり、アロハ・オエ(Aloha・oe)というメレには「あなたに愛を」という意味が綴られています。こちらの歌には、ハワイ王国第8代目女王のリリウオカラニに作られました。ハワイ語はこの他にもたくさんあり、深い意味を持っています。

フラ教室で使われるハワイ語や挨拶

フラのステップにも様々あり、それぞれ意味も異なります。レッスンで使われているのを少しご紹介したいと思います。

アミ(ami)とは腰を左右ずつ半円を描く動きで、カ・アプニは回るや回転するという動きになります。イルナ(iluna)が上、高いという意味がありイラロ(ilalo)には下、低いという対の意味になっています。

一番基本的なステップで右と左に2歩ずつ移動するステップでカホロ(kaholo)と言います。アイハア(aiha’a)には膝を曲げたままで踊ることや、カオ(ka’o)という左右に重心を移して腰をふることを意味します。

イライラと聞くと日本語では苛立っている様子を表しますが、ハワイ語のイライラ(ilaila)には「あそこ、あちら」という意味になります。

ヘラと呼ばれるステップには、腰を左右に上げて片足を斜め前に出す動作のことを示します。日本語では調理器具などに使われる平べったいしゃもじのような道具が思い浮かんできませんか?

また、マイレ(maile)をハワイ語ではレイに使われる花や植物という意味になっています。日本語では参るの命令形に聞こえますね。

レイとは花や植物の葉などで編んだ首飾りという意味でいくつか言葉があり頭につけるレイレイポオ(lei po’o)と言い、手や足につけるレイをクウペエ(kupe’e)と呼んでいます。フラ教室関連の言葉ではハラウ(hlau)がフラの教室でクムフラ(kumu hula)がフラの先生、ホイケ(ho’ike)が発表会という意味を表しています。

ハワイ語の挨拶にも色々あり、上記にも書いたアロハが一般的な挨拶で利用される言葉です。

アロハを使った言葉には、アロハ カカヒアカ(Aloha kakahiaka)というおはようの意味やアロハ アヴァケア(Aloha awakea)というお昼や正午前後に使うこんにちはとアロハ アウイナラー(Aloha `auinal)という午後に使われるこんにちはがあります。こんばんはでは、アロハ アヒアヒ(Aloha ahiahi)と言い、アロハ マイ(Aloha mai)とは愛しているという言葉になっています。

アロハだけでもこれだけの使い方があり混乱することもあるかもしれないのでしっかり覚えておきましょう。

まとめ

フラの中でも古典フラを中心にご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。身近に感じていたフラは現代フラで古典フラとは異なった衣装や曲があることが分かりました。日本のフラ教室でも現代フラはもちろん古典フラのレッスンもあります。

初心者の方は現代フラのアウアナから学び始めるのが分かりやすく理解しやすいかと思います。

初級や入門クラスなどの名でクラスを分けている教室がほとんどですので、始めてみてはいかがでしょうか。クムフラも日本人はカヒコを学ばない人が多いと嘆いていると聞きます。実際のフラは古典フラであるカヒコです。

ハワイなどでフラを学ぶと、まずはカヒコを教わります。アウアナが出来るようになったら、カヒコにも挑戦してみましょう。

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