手作りは意外と簡単でメリットも多い
パウスカートはそこまで複雑な作りをしているわけではありません。実はミシンの直線縫いで作ってしまえます。手作りのメリットは何といってもお金がかからないこと。特にお子さんの衣装なんかだと、購入しても成長してすぐに使えなくなってしまうということもあります。また、好きな生地さえ見つければ自分の好みでアレンジできるうえ、体型に合わせたカスタマイズもしやすい点が嬉しいですね。
準備するもの
ミシンがあれば、手作りパウスカートの作成に必要な材料は、生地と糸、白の平ゴムの3つだけです。使用する道具は、ゴム通し、ハサミ、チャコペン、ものさし、定規です。
生地選びのポイント
まず、使う生地を選びます。パウスカートは基本的に4ヤード、約3.6mの生地を使って作ります。約4.5mになる5ヤードの生地を使うという人もいますから、この辺りはお好みです。ただ、当然生地が大きいほどお値段もかかりますので、その点はご注意ください。
丈は大人用のパウスカートなら65cmから80cm程の長さが一般的ですが、せっかく自作するのだから、自分の身長や体型にぴったりになるよう作りたいですよね。上に書いた数字はあくまで参考程度と考えてくださいね。
縫い方のポイント
最初の段階として、ロックミシンを持っている人は生地の外周をジグザグ縫いして、ほつれないようにするとより安心です。しかし、これはやらなくてもすぐにほつれるようなことはないので、必須というわけではありません。実際ハワイで自作されている人も、あまりジグザグ縫いはやっていないみたいです。
次に、生地を中表にして合わせながら、端と端を縫い合わせます。このときゴムを入れるウエスト部分は縫わずに、そのままの状態にします。
その他、パウスカートの裾部分を三つ折にして縫製して、次の段階へ移ります。
ゴム入れのポイント
ゴム入れに移る前に重要なポイントを1つ。パウスカートはウエスト部分にゴムを入れる作りになっています。つまり、ゴムを入れることで丈が縮まります。あらかじめその分の余裕を持たせておかないと、予定より丈が短い仕上がりになってしまいます。
ゴムを入れることで縮む割合は、生地の厚さやゴムのコール数、ゴムの長さによって違ってきますので、いくらと明確な数字は出せません。大まかな目安になりますが、一般的に使われる8コールのゴムで、ゴムを入れる部分の間隔を2.5mで縫製したと仮定すると、およそゴム1本につき1cmほど縮みます。実際に作りたい丈の長さに、入れるゴムの本数×1cm分の余裕を持たせて作ってみてください。
縫込みのポイント
次の段階は、まず折り返しの部位にアイロンをかけてから、ウエスト部分の縫込みに入ります。パウスカートの一番上、2cmほどの耳を残す場合が多いのですが、この長さはお好みで。ゴムを入れる間隔を2.5cmにした場合、2cmから3cm程度の間隔で縫っていくといいバランスになります。
ウエストのゴムを3本にするなら6周分、4本にするなら8周分直線縫いを行えばOKです。
2.5cm間隔がバランスがいいと言いましたが、2,5cmと決まっているわけでもなく、同じ間隔で縫わなければいけないというわけでもありません。出来上がりの寸法に合わせて微調整をかけてもらえれば一番いいですね。
教室によっては先生からサイズの指定があるかもしれませんから、作る前に一度、教室の先生に相談してみるのがいいかもしれません。
作ったスペースの数だけゴムを入れたらあと一息。ゴム入れは全部のゴムを同時に通すと後々が楽です。長い針金を使えればベストですが、なければワイヤーハンガーを解いて使うと便利ですよ。
ゴムの端と端を結び、ウエスト部分にギャザーができるようゴムの張りを均等に調整していきます。ある程度出来上がったら自分で着てみて、その状態でウエスト周りの最終調整です。それが済んだら、ゴムの結び目を生地の中に入れて完成です。
子供用にも
この作り方は、もちろん子供用にも応用が可能です。ケイキ用パウスカートと言われている品になりますが、子供はすぐに生長するので、手作りが経済的ですね。
生地の大きさは幼児から小学校低学年ぐらいなら1.8ヤードから3ヤード。小学校高学年になる頃だと、3ヤードから大人と同じ4ヤードぐらいが目安になります。
ゴムの数は大人用から1本ほど少なくするぐらいでちょうど良くなります。
丈は子供の身長に合わせることになりますが、おおよそ身長の4割ぐらいの長さにするとバランスが取れる場合が多いですね。