残念ながらフラダンス人口の信頼できるデータは見つかりませんでしたが、よく見かける200万人という数字は合理的ではないかと思います。バレエ人口が40人から50万人くらいですが、フラダンスは年齢を問わずに始められることもあって、最近では教室だけではなくフィットネスジムのクラスも大盛況です。バレエの4倍から5倍程度いても不思議はないでしょう。この数字が正しければ、日本のフラダンス人口は、なんとハワイ州の人口142万人よりも多いことになります。
日本のフラダンス教室数
フラダンス教室の数はiダウンページで「フラダンス教室」で検索すると356件しかヒットしません。試しに「バレエ教室」で検索したところ6741件もヒットしますので、正式な「フラダンス教室」はかなり少ない気がします。たぶん、フラダンス教室としては届けていない教室、サークルや個人で場所を借りて教えているクラス、フィットネスクラブのクラスなどが出てこないためだと思います。実際には数千クラスが存在するのではないでしょうか。
ブームの火付け役
日本においてフラダンスが注目されるようになったのは、1966年の常磐ハワイアンセンター(現在のスパリゾートハワイアンズ)の開園がきっかけと言われています。1964年に海外旅行が解禁されたものの、当時はまだ国民所得が低かったうえに1ドルが360円で、庶民にとってハワイは実際には訪れることができない憧れの場所だったのです。
また、その常磐ハワイアンセンターの誕生から成功までの実話を映画化した2006年公開の映画「フラガール」(監督:李相日、主演:松雪泰子)が第80回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞など多くの賞を受賞する大ヒットになったことも、その後のフラダンス人口の急増に大きく貢献したことは間違いないでしょう。