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ハンドモーション

文化を秘めた振り付け

フラダンスはもともとメレ(詠唱、詩)を表現する手段です。現代のフラダンスにおける振り付けにも、それぞれちゃんと名前と意味があって、これを駆使して気持ちや自然を表現します。

代表的なハンドモーションの例

例えば最も有名であろうハンドモーション『アロハ』は、広げた両手をゆっくりと胸の前で交差させる動作です。アロハの意味は複雑で一言で言い表すのは難しいのですが、簡単に言えば大きな意味での愛です。隣人愛や博愛の心など、相手を好ましく思う類の感情を表すのがアロハです。そう聞くとあのハンドモーションは、大切な人をやさしく抱きとめるしぐさのようにも見えますよね。

分かりやすいのは『ワイマカ(涙)』です。両の手のひらを内側に向けて、目から顎にかけて指をなびかせながら下げていきます。見れば一発ですよね。自然を表現するものだと、『アーイナ(大地)』は手のひらを下に向けて、撫でるように横の開いていきます。大地が広がるイメージだと言われれば、なるほどと思えますよね。

表現するダンス

もちろんハンドモーションだけでなく、体の動かし方や表情の作り方など、全身を使って表現します。同じ涙のハンドモーションであっても、笑顔でやるのと悲しげにやるのでは意味が真逆になってきますよね。フラには自然と調和した暮らしを送ってきたハワイの人々の、海の幸や山の幸、大地の恵みへの感謝。日々の営みの中で育まれる愛情や信頼といった心の現れでもあったのです。

今でもそれは変わらず、ハワイの人々はフラダンスを踊る目的や、それぞれの動きに込められた意味を理解していますし、それを大切にしています。これはカヒコでもアウアナでも同じですね。古代と言うほど古い時代までは遡りませんが、ハワイを含むポリネシア一帯には文字という概念がなかったそうです。

それでも人は生きていますから、何かを伝えたり残したりする手段を生み出しました。それがフラでした。アウアナとカヒコが同じフラとして扱われるのは、同じ文化に根ざした踊りだったからです。

基本的なハンドモーション

フラダンスを構成するのは「ステップ」と「ハンドモーション(手の動き)」のふたつ。そしてこのハンドモーションには、雨や風といった自然表現、愛や恋はたまた怒りなどの心情表現などが込められています。美しいフラダンスを踊るには優雅なハンドモーションが不可欠!ここでは興味深いハンドモーションの意味を調べてみましょう。

愛(アロハ)

愛しい人をやさし〜く抱きしめるイメージで。広げた両手を胸の前でクロスします。

大地

手のひらを下に向けて両手を広げます。広大でおおらかな大地を瞼の裏に映してみて!

手のひらを上に向け、指先をきゅっとすぼめて花のつぼみを表現。そして前・斜めなどに動かします。

まず両手を斜めに上げ、雨をイメージしながら指を小刻みに動かしながら斜め下までゆっくり下ろしていきます。

太陽、月

実は太陽と月は同じ動き。両方の手のひらを頭上あたりに持っていきます(手のひらは外側に向くように)。このときには親指だけ他の指から離しましょう。シンプル・イズ・ベストな表現ですね。

全身で表現すること

いかがでしたか?もちろんハンドモーションはまだまだたくさんあります。ステップだけではダメ、ハンドモーションだけでもダメ。どちらも美しく表現してこそフランダンスの優美さを表現することができるわけですが、プラス感情たっぷり入り込んでいる「顔の表情」もこれまたマスト。なりきること、が重要のようですので、恥ずかしがっててはいけません。

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